はじめに(抜粋)

「子どもの気持ちが分からない」
「子どもが学校へ行かなくて困っている」
「うちの子は、このままずっと学校へ行けないかもしれない……」

この本を手にとられた皆さんの多くは、現在、不登校やひきこもりのお子さんがおられるという方ではないかと思います。家庭全体が切迫した状態にあり、先の見えない苦悩と焦りを抱えながら、日々を過ごされているのかもしれません。

それは、まさに数年前の私です。そんな私がわが子の不登校の問題を克服するまでには、様々な人との関わりや学び、経験がありました。
    ~(中略)~
この本は、「こうして不登校を克服しました」という単純なお話だけをお伝えするものではありません。私が不登校の問題と向き合い始めてから、現在に至るまでの集大成として、お母さん方と私の体験が、深く一致したところを文章として書き残したものです。

この本が、たくさんの方々の「幸せへの気づき」となることを、心から願っています。

もくじ

  • はじめに――この本を作るにあたって
  • 第1章 親が変われば子どもは変わるの?
    • 1.今どきの不登校対策
    • 2.「親が変わる」の本当の意味
  • 第2章 わが子が不登校になった日
    • 1.まず親が目を向けるところ
    • 2.あの手この手
    • 3.子どもに揺さぶられる親
    • 4.不登校はなかなか解決しない
  • 第3章 「不登校」っていったい何だろう?
    • 1.不登校が起こる家庭ってどんな家庭?
    • 2.親が子どもから奪うもの
    • 3.お母さんはアダルトチルドレン?
    • 4.家族をバラバラにする仕組み
    • 5.不登校は一体誰の問題なの?
  • 第4章 長引く不登校――どうして回復しないの?
    • 1.不登校やひきこもりが長引くプロセス
    • 2.不登校やひきこもりを長引かせる「親」の対応、7つのパターン
    • 3.不登校の回復は、「絆」の再生
  • 第5章 回復って何だろう?
    • 1.失ったものを取り戻す
    • 2.子どもの気持ちを理解する
    • 3.回復の段階を見極める
    • 4.本気で変わる勇気を
  • 第6章 歩いていこう――回復への道
    • 1.壊れたものは元には戻らない     となりのあいつ 21歳
    • 2.回復を目指して――セッションの現場から
  • 最終章            柊 りん
    • この本を読んでくださったみなさまへ
    • 今、苦しんでいる子どもたちへ
    • ありがとうの言葉たち
書名わが子が不登校になった日
サブタイトル失ったものを取り戻そうとする子どもたち
著者柊 りん(ひいらぎ・りん)  執筆協力 坂本美登利
出版年月2014年7月14日
価格1,800円+税
サイズ四六判
ページ数280ページ
出版社木星舎     (※本の紹介ページ)
ISBNISBN978-4-901483-70-4
その他、全国の書店および、オンライン書店にて購入が可能です。
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